FIKA(フィーカ)しませんか
FIKA(フィーカ)とは、スウェーデンの素敵なお茶の習慣のこと。
家族や友達、同僚などと午前中や午後の昼過ぎにコーヒーや紅茶を飲みながらのんびり休憩します。
多くのスウェーデンの会社が午前と午後の1日に2回、社員がフィーカすることを奨励しているとのこと。15分×2=30分のフィーカは有給です。何とも素敵な習慣!
スウェーデン人にとって、フィーカは単なる休憩というよりも、暮らしの質を高めるためのなくてはならないお茶の時間。
シナモンバンズやペストリー、クッキーなどの甘いものをお供に会話を楽しみ、ゆったりとしたひとときを十分に満喫します。
スローダウンするためのコーヒー
私の好きなレシピ本『fika』を書いた、スウェディッシュアメリカンのライター Anna Brones は、フィーカについてこう語ります。
" In many places in the world, coffee is often equated with speed. we drink it to wake up, we grab a latte on the go, and if we need an afternoon pick-me-up, we reach for the office coffee pot."
"In Sweden it’s practically the opposite, more commonly representing a pause in the day, a time to slow down. Breaking for coffee is an excuse to enjoy a break from what you’re doing; it’s important to make time to enjoy life."
Anna Brones & Johanna Kindvall
『fika』The Art of the Swedish Coffee Break
Published by TEN SPEED PRESS
「世界の多くの都市で、コーヒーは ”スピード”と関連性がある飲み物のように思えます。
例えば、朝に目を覚ますために眠い目をこすりながら飲む一杯、通勤途中でカフェラテをテイクアウトして手にしながらオフィスに入るペーパーカップのコーヒー、午後の眠くなってきた時間に眠気覚ましのために手を伸ばすオフィスのコーヒーポット……。
人々は、”スピードアップ”を求めてコーヒを飲む機会が多いのではないでしょうか。
スウェーデンでのコーヒーはその反対。1日のなかでひと休みするという意味が込められています。
スピードアップするのではなく、スローダウンするためのフィーカです。
コーヒーを飲むことは、今している作業などから完全に離れてシンプルに休憩を楽しむということ。フィーカは、人生を楽しむための時間を作ることの大切さを象徴しているのです。」
Anna Brones & Johanna Kindvall
『fika』The Art of the Swedish Coffee Break より抜粋・意訳
Ska vi fika ?
スローダウンするためのコーヒーって何だかいいなと思います。そう思うと、コーヒーもいつもより味わい深く楽しめそうです。
よくスウェーデン人は「Ska vi fika?(スカ・ヴィ・フィーカ)」という言葉を口にします。「お茶しましょうか」という意味です。
スウェーデンで、毎日朝の10時頃と15時頃に、一体何人の人がこの言葉を口にしているのかなと想像すると、微笑ましく思えます。きっと全人口の7割位でしょうか!
日本でもフィーカが広がるといいなと思います。
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