手摘みブルーベリーでジャムをつくる
3人で森で摘んできたブルーベリーは、全部で 500g ほどありました。
ブルーベリーを水洗いして、早速キッチンでジャムをつくります。
用意するものは、砂糖、大きな鍋と木ベラ、アクをすくうためのアク取り、ジャムを入れる清潔なジャーです。
通常は、コトコトと長時間鍋で煮て水分を飛ばしてつくりますが、お義母さんはいつもジャム用の砂糖を使ってつくるので、10分ほどで簡単にできあがりました。
ジャム用の砂糖とは、砂糖以外にペクチンやクエン酸、保存料などが既に混合されている砂糖のことで、スウェーデンのスーパーでよく見かけます。
無理なく心地よい選択を
「北欧」というと、日本では「スローライフ = 長い時間手間ひまかけてものをつくる」というイメージがありますが、実際はスウェーデンの人たちは随所で上手に合理的な考えを優先させている印象があります。
ジャム作りのために長い時間キッチンにいたり、煮沸消毒をきちんと行うことは大変です。
その砂糖に保存料(ソルビン酸カリウム)が入っているのはちょっと気になりますが、EUの厳しい食品レベルをきちんとクリアしている商品なのでそこは安心です。中途半端な方法で保存して、万が一ジャムに菌が繁殖したらそれこそ大変です。
ジャム作りに限らず、生活におけるあらゆる場面でしなければならない「選択」。
「自分が満足できるラインを自身で定めて、そのラインを達成できそうな選択肢から、今の自分にしっくりとくるものを選択する」
そんな選択の方法を、スウェーデンの人たちは随所で心地よく無理なくしているような気がします。
そして、周りはその人が選択した方法を尊重して、温かく見守ります。
個人的にこの選択の方法が自然体でとてもいいなと思います。
ジャム作りを例えにすると、少し大袈裟に聞こえてしまいますが、例えばそこで「よくわからないけれど、子どものために保存料を使わない方がいいだろうから、フィーカの時間を削って手間をかけよう」と思う人は少ないかもと思いました。
またちがう機会にぜひお話ししたいと思います。
かんたんブルーベリージャムのレシピ
もし、前述したようなジャム用の砂糖があると、かんたん楽チンに本格的なブルーベリージャムをつくることができます。
- ブルーベリーを水洗いして水気を切る
- 大きめの鍋にブルーベリーを入れて、ブルーベリーの重さの半分の量のジャム用の砂糖を加える(今回は甘さ控えめにしたかったので 50% の量にしました)
- 強めの中火にかけながら、砂糖とブルーベリーを木ベラでよく混ぜる
- 沸々と煮立ってきたら、弱火にしてそのまま5〜10分ほど煮立たせ、都度アクもとる
- 熱いうちに、熱湯消毒した清潔なジャーに注ぎ込む(冷めるとジャムらしく固まります)
- 密閉して出来上がり
もちろん、冷凍のブルーベリーやカシス、木苺などにも応用できます。ぜひおうちで試してみてください。
パンケーキ + たっぷりのジャムでフィーカ
スウェーデンのパンケーキは、クレープのように薄いタイプです。
甘いパンケーキにするときは、よくジャムやホイップクリームをのせていただきます。
今日のフィーカでは、いちごの手作りジャムと今回作ったブルーベリージャムを半々にのせてみました。普通は1種類で食べるかと思いますが、両方試したく私だけ2種類です。
ジャムをのせたら、フォークでくるくるっと丸めて食べるのがスウェーデンスタイル。食べやすいし、見た目も可愛らしいです。
旦那さんは子供の頃よくランチにリンゴンベリージャムをのせたパンケーキを食べていたとのこと。
ちなみに私はシナモンシュガーとバターのシンプルなクレープが一番好きですが、スウェーデンの自然の恵みがギュッと詰まったベリーのジャムのクレープもおいしくて大好きです。
Fikahuset
お知らせ
-
2024年2月5日にリニューアルオープンしました!
Fikahuset(フィーカフセット)は、2月5日(月)にリニューアルオープンしました。 みなさまの温かなサポートのおかげです。本当に感謝しております。
もっと見る -
「まずは自分をサステナブルに」2023年の売上げの一部をスウェーデンのNPO自然保護団体に寄付しました
いつも Fikahuset(フィーカフセット)をご愛顧いただきまことにありがとうございます。今年も感謝の気持ちをこめて、2023年の売り上げの一部をスウェーデンの自然保護団体である Naturskyddsförenningen に寄付しました。
もっと見る -
Fikahuset のリニューアルオープンは2024年1月予定
Fikahuset(フィーカフセット)は、無事に今夏スウェーデンに引っ越しをすることができました! 2023年の秋頃にリニューアルオープン予定でしたが、準備に時間がかかってしまい、もう少しお時間をいただきます。
もっと見る
Fikahuset
よみもの
-
今日は北欧ワッフルの日(Våffeldagen)
今日(3月25日)は、スウェーデンではワッフルの日(Våffeldagen)。この日は北欧の多くの人がワッフルを焼いて食べます。 なぜワッフルの日と呼ばれるの?実はキリスト教の聖母マリアの受胎告知の日と関係があります。ハート型のワッフルメーカーで香ばしくカリッとクリスピーなワッフルを焼くポイントもお伝え。
もっと見る -
今日はスウェーデンのお菓子 Semla セムラの日
Semla(セムラ)って? 今日は、スウェーデンでは Semla(セムラ)の日。 セムラとは、カルダモン入りのふわふわのパンの中にアーモンドペーストと生クリームが入っている、とってもおいしいスイーツです。 アーモンドペーストと生クリームをパンでサンドしたようなかたちで、とてもフォトジェニック。...
もっと見る -
FIKA(フィーカ)とは
FIKA(フィーカ)とは、スウェーデンの素敵なお茶の習慣のこと。 家族や友達、同僚などと午前中や午後の昼過ぎにコーヒーや紅茶を飲みながらのんびり休憩します。会社でもフィーカを推奨しているとのことで、何とも素敵な習慣!
もっと見る