VOLVO とは
VOLVO Cars(ボルボ・カーズ)の拠点は、スウェーデン第2の都市 Göteborg(ヨーテボリ)にあり、本社と工場を構えています。
VOLVO の誕生は1926年。アッサル・ガブリエルソンとグスタフ・ラーソンによって創立されました。
この2人は当時 SKF という世界的なベアリング(自動車部品の軸受)を製造する会社に勤めていて、SKF社の後援を受けながら自分たちで自動車の製造を始めたとのことです。
スウェーデンらしい寛容な会社の体制があってこそ VOLVO が生まれたと言えるかもしれません。
VOLVO(ボルボ)という名前は、ラテン語で「私は廻る(I roll)」という意味。
前述のベアリングメーカー SKF社の系列会社の名称だったとのことです。
また、VOLVO のエンブレム(右斜め上方向に矢印のマーク)は、スウェーデンで古くから用いられてきた鉄(アイアン)を意味しています。
製鉄が盛んだったスウェーデンは、錆に強い鉄を産出する国としてよく知られており、また母体である SKF社が世界的なベアリングメーカーであったことから、このアイアンをトレードマークにしました。
創立当初からクルマの安全性を重要視し、設計・開発を進めてきた VOLVO Cars。
安全装備の開発や事故調査の実施と、設計へのフィードバックを積極的に取り組み、なかでも北欧でよくあるヘラジカとの衝突!については、開発段階から考慮していました。
確かにボルボ車は「頑丈で安全」というイメージがあります。
安全は独占すべきものでない
VOLVO Cars(ボルボ・カーズ)の発明でよく知られているのは、1959年に ニルス・ボーリンが開発した3点式シートベルト。
VOLVO Cars はこの技術に対して特許を取得したものの、安全は独占すべきものではないと考え、この特許を無償で公開しました。
おかげで現在全世界の自動車にこの3点式シートベルトが装置され、発明以来100万人を超える人々の命を救ったといわれています。
ずっと前からエコを意識
VOLVO Cars(ボルボ・カーズ)は、先駆けてエコにも取り組んでいた自動車メーカーのひとつです。
以前から環境問題について様々な対策を考えており、1976年には「ラムダセンサー」という酸素センサーを開発。
この装置により有害な排出ガスを90%低減しました。40年近くにわたり、世界中のほぼすべてのガソリンエンジンにこのラムダセンサーが採用されているとのことです。
ずっと前から環境問題にも真摯に取り組んできた VOLVO は、やっぱりスウェーデンの自動車会社だったからこそできたことがあったのだなと感じます。
自動車のメカニックな部分については無知ですが、開発した技術を他の自動車メーカーにも公開する姿勢が素晴らしいと思いました。
ヨーテボリには、一般の方も訪れることができる VOLVO Cars の博物館があります。 私たちはヨーテボリにはよく行くのですが、まだこちらの博物館には行ったことがありません。
ヨーテボリ空港の荷物をピックアップするベルトコンベアーの中央にはクラシックな VOLVO の車が展示されており、見るたびに行きたいなあと思っています。
VOLVO について改めて調べてみて、ますますその想いが強くなりました。
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